マンモグラフィーは乳がんの診断に欠かせない検査です
マンモグラフィー(乳房X線検査)とは、乳房の触診でしこりや皮膚のひきつれ見つかった時に、がんかどうか調べるために行なう検査です。従来の乳がん検診では、乳房の視触診が行なわれていましたが、これだけでは不十分であることがわかり、厚生労働省の指導によってマンモグラフィが普及してきています。
マンモグラフィーはどのような検査か?
上半身裸になって乳房撮影装置の前に立ち、右の乳房を全体が写るように前に引っ張り、撮影装置の検査台にのせます。乳房の厚みが4~5cmになるように、乳房を圧迫筒で上下から圧迫します。撮影時間は1秒もかからず、圧迫は数秒間だけです。次に、左の乳房も同じように撮影します。正面象が終わったら、斜位の撮影をします。右の乳房のときは左上から乳房をを圧迫、左の乳房のときは右上から圧迫します。
すべての検査は数分間で終了し、X線の照射は2~3秒で体に影響はありません。ときに、側面の撮影をすることもあります。マンモグラフィーは左右の比較がとても重要で、必ず両側の乳房を撮影します。授乳中でも検査する事ができ、妊娠中は腰にプロテクターをして撮影をします。
検査を受けるときの注意点
乳房を圧迫するときには、多少の痛みをともないます。検査自体は10分程度かかりますが、乳房を圧迫している時間は数秒から10秒くらいです。痛みを感じる程度は人によって異なりますが、生理前1週間は乳房が張って痛みを感じやすいので避けたほうがよいこともあります。